
渦潮で知られる鳴門海峡を望む絶好のロケーションに建つ「ルネッサンスリゾート ナルト」。ホテルからは、淡路島へと続く大鳴門橋も一望できる。

大きなプールの水底には、オルカがホテルスタッフによって手描きされている。プールサイドで日光浴をするのも良し、眼下に広がるプライベートビーチへ出掛けるのも良し。各々のスタイルでマリンリゾートを楽しみたい。

地元の食材をアレンジしたコース料理「阿波の國物語」は、今年の春からの新しい企画。日替わりで2種用意されている。彩りも鮮やかに和食器に盛られた料理は、もちろんお箸でいただくこともできる。ほかにもイタリアンのアラカルトメニューも充実。 |
そのホテルは、渦潮で有名な鳴門海峡に面した小さな島にあった。
「いらっしゃいませ」。車寄せで出迎えてくれたのは、日焼けした顔に白い歯のこぼれるアロハ姿のスタッフだった。真っ青な海をバックに椰子の並木に囲まれたコロニアル風の建物も、南欧風のスタイルでまとめられた建物内部も、さわやかなリゾート感覚に満ちている。
海辺のホテルに着き、オーシャンビューの部屋に案内されてまず最初に行う儀式は、パッと窓を開け放って目の前に広がる風景にただ体をさらすことだ。紺碧の海に向かい思い切り深呼吸して、体にたまっていたものを吐き出せば、もうそれだけで、解き放たれた気分。今年のサマーバカンスのはじまりだ。
さて、リゾートとひとくちにいっても、「何かをしに行く」ために行くこともあれば、逆に「何もしない」ために行くこともあるだろう。ここでは、そのどちらもお好み次第。「体をめいっぱい動かして、パァーッと発散したい」という人には、マリンスポーツはもちろん、テニス、パターゴルフ、サイクリングなど、充実したプレイメニューが揃っている。
しかし、今回は何もしないオフ。プールサイドで、ザーッ、ザーッと、押し寄せては引く波の音を聞きながら、目を閉じてまどろむひととき…。プライベートビーチで、砂の温もりを感じながら、パラソルの木陰で本を広げる午後…。気が向けば、館内のエステサロンで、リラックスするのもいい。
外の日射しがきつくなれば、ロビーラウンジで、冷たい飲み物でのどを潤し、体のほてりをさます。ここでも海からの心地よい風が、肌をなでて通り抜けていく。冷房も入れてはいるのだろうが、セミオープンスタイルの空間では、クーラーの無味乾燥な冷たさを感じない。そういえば、ラウンジに限らずパブリックスペースはどこもやさしい自然の風が通っていたような気がする。キンと冷えただけの空気は、リゾートホテルには似合わないのだ。
ディナータイムは、地元の食材をたっぷり使ったコースが用意されていると聞いて、メインタワー8階のイタリア料理「フォーシーズン」に足を運んだ。近ごろは全国どこへ行っても同じような料理が出ることが多く、寂しい思いをすることもあるが、ここではそんな心配は無用だ。
「鳴門海峡の激しい潮で育った鳴門鯛をはじめとする新鮮な魚介類、阿波地鳥、スダチ、レンコン、タマネギ、鳴門金時などの里の幸、どれをとっても南国・阿波の食材は、イタリア料理にぴったりです」と、総料理長。特にスダチのさわやかな風味は、夏バテ気味の胃袋を刺激し食欲を増す。本格イタリアンを地元の大谷焼きの器でいただくのも、ここならではのアイデアだ。
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