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◎雲の上のホテル
高知県高岡郡檮原町太郎川3799−3
TEL 0889−65−1100
宿泊料/1泊2食付12,600円〜、コテージ1棟14,700円〜
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初めて「雲の上の」という冠詞を目にした時、何と秀逸な言葉であろうかと感動した。標高1455メートルもある四国カルスト高原に抱かれた高知県檮原町は、まさに雲の上にたたずむ町だ。そこに平成4年に誕生した『雲の上のホテル』は[隈研吾建築都市設計事務所]が設計を手がけた。設計にあたってデザイナーが意識したのは檮原町の雄大な自然であるという。四万十川の源流、美しい杉林、千枚田と呼ばれる棚田−。これら自然の風物をお手本とし、さりげなく自然を取り入れた施設としてこのホテルは誕生した。
いくつもの柱に支えられたユニークな形の大屋根は、空に浮かぶ雲をイメージしたのであろう。山の緑を借景にぽっかりとその存在を誇っている。階段を昇って木造二階建ての館内に足を踏み入れたら、そこはフロントと一般利用も可能は『雲の上のレストラン』。レストランは大きな窓に面しており、ガラス越しには時折静かに波紋が広がる半円形の池がたたずんでいる。これは檮原町の棚田をイメージしたもので、池の中央にはステージがある。そういえばこの地域には伝統芸能の津野山神楽が受け継がれており、折に触れて上演されていると聞く。やはりこのステージは、神楽上演をイメージして造られたものなのだという。レストランの椅子に腰掛けて池を眺めていると、水がオーバーフローしたエッジが周辺の山並みにとけ込むかのように見えてくる。こうした自然との一体感も、おそらく設計者の意図するところなのであろう。
構造材に地元の杉の間伐材を多用しているのも、施設の特徴のひとつ。本来、杉材はその柔らかさから構造材には向かないそうだが、鉄とコンクリートを組み合わせることでそのハンディを解消している。
レストランの奥には、宿泊棟とのワンクッションになるパティオ風のスペースになっている。ここからも檮原の山並みを心ゆくまで観賞できるのは心にくいばかりだ。客室には額縁のように大きな窓がとられており、そこから望む絵画的な景色は何ものにも代え難い価値を持っている。開放感とプライバシーの計算が程良く行き届いた“雲の上”の宿泊施設は、大人の休日を過ごすのに相応しい場所といえよう。
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| ※文・写真は『四国旅マガジンGajA023号』(http://www.kk-spc.co.jp/gaja/)からの転載です。基本的には発売した2005年2月1日時点のデータですので、現在は変更になっている場合もあります。なお、住所・電話・料金は2005年5月15日現在のものに更新しています。あらかじめご了承ください。 |
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