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セキ美術館
愛媛県松山市道後喜多町4-42
089-946-5678
閉館時間/10:00〜17:00
月曜・火曜休館(祝日の場合は開館)
入館料一般500円
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「にきたつの道」から細い小路に曲がってすぐのところにある『セキ美術館』は、決して大きな施設ではない。だが、館内に流れるゆるやかな時間と展示されたアート作品の質の良さでは、大美術館を凌ぐ豊かさがある。展示作品は日本の近現代洋画と日本画が中心。横山大観や上村松園、岡鹿之助、小磯良平ら著名なアーティストの作品も数多く見受けられる。そんな中、異彩を放つのは、自然光が差し込む「ロダンの部屋」。部屋の中心には、ロダンの円熟期の大理石彫刻である[ファウナ〈森の妖精〉]とテラコッタ製の[ヴィーナスあるいはフローラ]が置かれている。それを囲むように壁画にはドライポイントやリトグラフの数々。さらにゾルンとルノワールの版画によるロダン像も。
静寂に包まれた館内に、突然、アヴェマリアの美しい旋律が鳴り響き始めた。1階の日本画展示室の片隅に置かれたドイツのオルゴール「ポリフォン54型・ミカド」の音色だ。このオルゴールが作られたのは1890年頃。当時世界最大のディスクオルゴールメーカーであったポリフォン社の製品で、1ペニー硬貨を入れると音楽が流れる仕組み。レストランやカフェなどの営業用として使われていたそうだ。ちなみにポリフォン社は蓄音機との市場競争に敗れて、1914年に社業を閉じた。しみじみと心に染みる音楽とアート。そのどちらも、時の流れの中にあって色褪せない価値を有している。 |
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