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癒しのくに四国
御詠歌/法の舟入るか出るかこの津寺迷ふ吾身をのせてたまへや
本 尊/揖取地蔵菩薩
真 言/おん かかかび さんまえい そわか
宗 派/真言宗豊山派
開 基/弘法大師
津照寺までのアクセス
土佐くろしお鉄道奈半利駅から、室戸を目指す方向で国道55号線を走り、室戸市浮津の新日本石油GSがある左カーブの手前を右折、約100m走り町の案内板の前を左折、約400m道なりに走ると左手にある。約40分。
高知県室戸市室津2644
0887・23・0025
宿 坊/な し 駐車場/なし(ただし港の広場に駐車可、無料、境内まで徒歩約3分)
▲千羽鶴が吊されている
歴史・全体像
地元では津寺(つでら)と呼ばれる津照寺は、大同2年(807)にこの地を巡錫していた弘法大師が開いた寺。大師は、海で働く人の無事と豊漁を祈願して延命地蔵を刻み、堂宇を建立して安置した。以来、老若男女から信仰をあつめ、戦国時代には土佐国を支配した長宗我部氏が、江戸時代には藩主・山内氏が深く帰依していた。明治になって神仏分離令により一時的に廃寺となるが、明治16年には再興された。
本尊の延命地蔵菩薩の別名は「揖取地蔵(かじとりじぞう)」。それにはこんな逸話が…。慶長7年(1602)、航海中の土佐藩の初代藩主・山内一豊が室津沖で嵐に遭った時、1人の僧が現れて船を操ってくれた。翌日、僧を追って寺を訪れると、本尊の地蔵菩薩はびしょ濡れだったという。また、寛保2年(1742)の大火の際にも、御本尊様が僧侶の姿となって人々を救ったという逸話がある。
本堂・大師堂
室津港を見下ろす、小高い丘の上にたたずむ津照寺。山門をくぐると右手に大師堂と方丈がある。本堂は正面の125段の石段を登りきった所で、町を見下ろすように立つ。段数はさほどでもないが、勾配はかなり急なので、足元には十分注意が必要だ。石段の途中には朱色の可愛らしい仁王門がある。ここで記念写真を撮影する巡拝者も少なくない。本堂は昭和50年、大師堂は昭和38年完成の建物。周囲を万体地蔵が取り囲んでいる。なお、大師作といわれる本尊・揖取地蔵は、秘仏であるため見られないが、漁師やその家族など、漁民たちの信仰は厚い。
▲ふもとにある大師堂。まずは本堂を参拝してから
▲揖取地蔵菩薩がまつられた本堂
ここが見所
▲眩しい南国の海がきらめく
境内からの眺め
小高い丘陵の上に鎮座する本堂。ここから眺める景色の素晴らしさには定評がある。深い緑の向こうに見える室戸の海と港が、爽快な気分にひたらせてくれることうけあい。境内には強い海風が吹き付けているが、弘法大師像はこの風にあらがうかのように海に向かってたたずむ。これは弘法大師が航行の安全を見守っていることを意味する。
▲どこか可愛い造りの鐘楼門
鐘楼門
本堂に向かう石段は、まっすぐと天に続くかのような趣。石段沿いは深い緑に覆われており、その清々しさが疲れを忘れさせてくれる。かなり急勾配なので、真ん中にある手すりにすがりながら登るお遍路さんの姿も。この石段の途中にある朱塗りの鐘楼門は、まるで竜宮城のようなカラフルな造り。別名、「仏の灯台」と呼ばれるこの寺のシンボルだ。
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