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癒しのくに四国
御詠歌/明星の出でぬる方の東寺暗き迷いはなどかあらまじ
本 尊/虚空蔵菩薩
真 言/のうぼう あきゃしゃきゃらばや
おん ありきゃまり ぼり そわか
宗 派/真言宗豊山派
開 基/弘法大師
最御崎寺までのアクセス
土佐くろしお鉄道奈半利駅から、室戸を目指す方向で国道55号線を走り、室戸スカイラインへ左折。そのまま約9km道なりに走ると、正面に駐車場がある。約50分。
高知県室戸市室戸岬町4058-1
0887・23・0024
宿 坊/あり(要予約) 駐車場/あり(無料、50台、門前・境内まで徒歩約5分)
▲南国情緒漂う境内
歴史・全体像
高知県の東南端にあたる室戸岬周辺は、かつて無名の青年だった弘法大師が荒磯修行に来られた場所。弘法大師は岬の洞窟にこもり、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を修行したという。厳しい徹夜の修行が続いたある夜、空に輝く明星が飛来して大師の口に飛び込んだ。大師はここが仏法の最適地であると感得、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の像を刻んだという。つまりこの室戸岬は、弘法大師が最初に悟りを開いた場所と伝わる。その岬の頂上にある最御崎寺は、「東寺」の愛称で知られ、寺域は45万9845平方メートルを誇る。大同2年(807)、唐から帰朝した弘法大師は、再びこの地を訪れ、嵯峨天皇(さがてんのう)の勅願を受けて伽藍を建立。寺は歴代の天皇からの信仰も厚く、足利尊氏はここを土佐の安国寺として利生塔(りじょうとう)を置いた。近世初期には落雷火災に遭い堂宇を焼失したが、元和年間(1615〜1624)には土佐藩主・山内忠義の援助で、僧・最勝が再興。堂宇を建立し、七堂伽藍が整備された。明治初年の神仏分離令により堂宇は荒廃するが、大正時代に再興される。境内には明星石やくずら芋など、大師にまつわる旧跡も点在。
▲高くそびえる多宝塔
本堂・大師堂
風格を漂わせる山門をくぐれば、南国情緒あふれる境内へ。正面には亜熱帯の植物に囲まれた本堂、左手前に大師堂、右手前には多宝塔が。本堂の奥には宝物館、聖天堂、護摩堂、遍路センターなどがある。
▲静寂に包まれた一時を
▲風格あるたたずまいの大師堂
▲叩くと鐘のような音がする鐘石
ここが見所
宝物館
宝物館には数々の寺宝を保管している。特に大師が唐から持ち帰ったといわれる、大理石丸彫りの石造如意輪観音半跏像、藤原時代作の薬師如来座像、月光菩薩立像の3体と足柄時代の銘入りがある三足の丸盆一対は、国指定の重要文化財だ。
大師伝説の残る岩
最御崎寺への登山道の途中には、弘法大師ゆかりの場所がある。大師が一夜のうちに建立したと伝わる「一夜建立の岩屋」から少し登ったところに、「捻り岩」という洞窟がある。ここには、大師の母君である玉依御前が、大師の身を案じて男装して訪れた際に、嵐が巻き起こったため、大師が真言を唱えて風を静め、岩を念じ伏せた、という伝説が残っている。このことから女人禁制となったと言われる。
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