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癒しのくに四国
御詠歌/たきぎとり水熊谷の寺に来て難行するも後の世のため
本 尊/千手観世音菩薩
真 言/おん ばざら たらま きりく
宗 派/高野山真言宗
開 基/弘法大師
熊谷寺までのアクセス
土成インターチェンジから県道139号線を市場町方面へ進むと寺行きの看板があるので、看板に沿って行くといい。約5分。
徳島県土成町土成前田185
088・695・2065
宿 坊/なし 駐車場/あり(無料、50台、納経所横・本堂まで徒歩約3分)
▲ここからの景色は絶景だ
歴史・全体像
弘仁8年(817)、弘法大師が熊谷寺の閼伽ケ谷(あかがたに)で修行している時に熊野権現が出現し、「長く衆生済度の礎とせよ」と告げ、一寸八分の金の観音像を授けたという。そこで大師は等身大の千手観世音菩薩を刻み、その胎内に熊野権現から授かった観音像を納め、堂を建立して本尊として安置したのが、熊谷寺の始まりと伝えられている。かつて大師が修行した伝説のこの地は、やがて堂塔が次々と建てられ、現在の熊谷寺境内となっている。山中にあったため、戦国時代の兵火にもさほどの被害を受けなかったそうだ。
本堂
仁王門をくぐり、長い登り坂や階段を登っていくと中門が見えてくる。本堂は更にこの中門を登った正面、山の中腹部にある。本尊は千手観世音菩薩だが、昭和2年(1927)に火災に遭い、本尊と本堂を全焼。現在の本堂は昭和15年に本尊を安置する奥殿と拝殿、昭和45年に供養殿と本尊が再建されたものだ。新しい本尊は大事をとって、本堂裏手の別棟に祀られ、本堂から拝むようになっている。
▲中門には、持国天・多聞天(毘沙門天)の2像が安置されている
▲本堂
大師堂
本堂からさらに階段を36段登ったところにある大師堂は、屋根に据えつけられた露盤から見ると宝永4年(1707)の建立と解る。安置されている大師像も永享3年(1431)の作とかなり古いものとして、寺宝にもなっている(徳島県指定重要文化財)。また徳島平野を一望できる絶景は、ここまで階段を登ってきた疲れを忘れさせてくれる。
ここが見所
▲三間多宝塔で、高さは20.7m
▲装飾の素晴らしさには目を奪われる
多宝塔
安永3年(1774)に建立。胎蔵界の大日如来を中心に、東側に阿閼(あしゅく)如来、南側に宝生如来、西側に無量寿如来、北側に不空成就(ふぐうじょうじゅ)如来と、四方に四仏が祀られている。色彩豊かに彩られたこの塔は、多宝塔としては四国地方最古最大規模を誇る。
山門
左右に仁王像を従えて堂々とそびえる山門は、高さ13.2mの和様と唐様(禅宗様)の折衷様式で、貞享4年(1687)に建造された県指定の重要文化財。四国霊場の木造山門としては最大規模となり、2層目の天井・柱等には極彩色の天女像等が描かれている。また現存する大看板「普明山」の額は安政大修理の時に寄付されたといわれるもので、裏側には「萬延元年、七月 二十日 再興願主 矢部惣左ェ門」等の墨書が今も残っている。
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